キャンプの冒険と安全
愛知県キャンプ協会参与 阿部 泰広/2020年1月更新
自然体験活動を行うキャンプでは、いろいろなリスク(危険)を伴う場面がある。そのリスクをどの様に管理(マネジメント)していくかが、キャンプ指導者に求められる知識・技能ではないだろうか。
安全を確保するために、いろいろなリスク(危険)を排除していけば確かに安全ではあるかもしれないが、つまらない退屈なキャンプになり、キャンプという体験学習が持つ本来の意義や学びのチャンスを失うことにならないだろうか。
冒険心を満たし安全を確保するバランスが指導者に求められるのではないか。キャンプ指導者としては、常にその知識・技術の向上に努めていてほしい。これで十分と満足するのではなく、いろいろな情報にアンテナを向け自分を磨いていてほしい。キャンパーが挑戦する気持ちを持ちながら行動するよう、互いに成長できる関係を築くべきではないだろうか。
冒険も安全も限界を設けるのではなく、どうすれは冒険と安全を深く広げることができるか勉強していく必要がある。より強い冒険心を満たすのには、より深い安全知識と高度な技術が求められるのではないか?常に安全を意識しながら、冒険心を満たすプログラムを検討し、実施するための技術を習得するよう努力してほしい。
キャンパーの成長を促したいのなら、自己の成長を意識しながら広く、深い知識を身に着ける努力を継続していきたいと考えている。
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