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連載コラム

センス・オブ・ワンダー

理事長兼事務局長 時安 和行/2019年6月更新

この言葉は,知っておられる方も多いと思いますが,レイチェル・カーソン(1907-1964)の著書『The Sense of Wonder』の日本語タイトルです。

「センス・オブ・ワンダー」を簡単に説明すると「美しいもの,未知なもの,神秘的なものに目をみはる感性」です。以下は,レイチェルの著書を上遠恵子さんが訳された新潮社版の書籍からの抜粋です。(出典:レイチェル・カーソン,上遠恵子訳,『The Sense of Wonder』センス・オブ・ワンダー,新潮社,1996年)

「子どもたちの世界は,いつも生き生きとして新鮮で美しく,驚きと感動に満ちあふれています。・・・私たちの多くは大人になる前に,澄み切った洞察力や,美しいもの・畏怖すべきものへの直感力をにぶらせてしまいます。・・・生まれつきそなわっている子どもの『センス・オブ・ワンダー』をいつも新鮮にたもちつづけるためには,
・・・世界の喜び・感激・神秘などを,子どもと一緒に再発見し,感動を分かち合ってくれる大人が,少なくともひとり,そばにいる必要があります」

キャンプ指導者が特別に自然のことを覚えて子どもに教える必要はありません。「子どもといっしょに自然の神秘に目をみはり,その感動を分かち合えばいいのです。子どもといっしょに空を見あげてみましょう。子どもといっしょに風の音を聞きましょう」というレイチェルのことばのとおり,この気持ちをいつも大切にキャンプでこどもと接していますが,アクティビティが続く慌ただしさの中で,ついつい忘れてしまうことも多々あります。
子どもの「センス・オブ・ワンダー」を育む機会を作っていきながら,キャンプの中だけでは無く,日々の生活のなかで私たち大人も「センス・オブ・ワンダー」もいつまでも持ち続けたいものです。

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